a.とA.の秋冬の新作をご紹介している今回の特集、最終話はA.のラインナップをご覧いただきたいと思います。
　今シーズンのA.はジャケット1型、ニット1型（2色）、ボトム2型、長袖Tシャツ1型（6種）をつくりました。アイテム数は少ないのですが、いつもと同じように、これだけでいろいろに着回しができるラインナップになっています。
　また、今回すべてのアイテムがXS、S、Mの3サイズ展開で、ユニセックスで着ていただけるようになりました。女性の方はa.とあわせてお買い物計画をしていただけたらと思います。

　「A.製品染めジャケット」は大橋が旅先で買ったフランスの古着のワークウエアがベースになっています。縫製後紺色に染め、洗って仕上げているので、最初からなじんだ雰囲気で着ることができます。素材はやや厚手のコットン。秋口から着ていただけますし、オーバーサイズなので中に薄手のダウンを着込めば寒くなっても大丈夫。
　モデルをしていただいていた美術家の仲田さんは身長173㎝。Mサイズを着ています。スタッフの近藤は身長166㎝でSサイズを着ています。

　シンプルな黒のタートルは、ホールガーメント製法で編まれています。ホールガーメントは、一着まるごと立体的に編んでいく方法で、縫い目がないため肌ざわりがよく、着ていてラクなのが特徴です。と、文章にすると普通になってしまうのですが、この特集担当、一度試着して縫い目がないというのはこんなに滑らかなんだとびっくり。もともとニットはラクチンなもの、と思っていましたがちょっと着ごこちのランクが違う感じ。
　今シーズン女性向けのタートルは、このホールガーメント、カシミヤ、そしてカットソーの計3種類がそろっています。着丈、袖付け、袖の細さ、暖かさ、そして価格。それぞれに特徴がありますので、ピンと来るものを選んでいただければと思います。

　パンツはデニムと裾リブパンツの2型つくりました。どちらもはき心地がいいのは同じですが、デニムがとてもベーシックなのに対し、裾リブパンツは着くずし用アイテム的存在。タイプが全然違います。
　インディゴカラーの「A.デニムパンツ2」は、大好評だった前シーズンのブラックデニムと同じかたち。股上が深くリラックスしてはけることと、裾に向けて細くなるシルエットがきれいなのが人気の理由です。こちらもMサイズを仲田さんが、XSサイズをスタッフの高橋が試着してみました。それぞれ無理なくはけていると思います。
　一方「裾リブパンツ」は股上が深いを通り越して股上がたーっぷり。後ろのポケットが長いのも大橋いわく“わざと”。生地ももこもこしていて、「着こなせるかな？」と首をかしげる方もいらっしゃると思います。でもこれが着てみると案外いいのです。ちょっとユーモアがあっておしゃれ。まさに第3話でご紹介した“まじめな服を着くずして楽しむ”ためのボトムなのです。こちらもぜひお試しいただければと思います。

　 　各地で開催させていただいている展示会、今週9月10日までは奈良の「くるみの木」、13日（日曜）からは高知の「giggy2」に会場を移します。13日午後は大橋も在廊させていただく予定です。
　また、ご紹介して来た2015−16秋冬コレクションのカタログがもうすぐできてまいります。a. A.だけでなく、イオグッズのラインナップも掲載されています。配布ご希望の方はこちらをご覧ください。