特集「もったいない展」を開きたい イオギャラリー
第3回 お弁当包みとコサージュ
 
  • 紺に白の水玉です。ふつうのハンカチより大きめサイズなのでゆったり包めます。
  • 包むと大人っぽい雰囲気のお弁当に。おかずは鮭の西京漬とかが似合いそうです。
  • 明るい紺のストライプです。清潔感があって男性のお弁当にもよさそうです。
  • 包むとこうなります。オムレツやサンドイッチも似合いそうです。
シャツ地はお弁当包みに
 夏に作ったシャツのサンプル生地や、あまり布でお弁当包みも作って出します。
 ストライプはもともと大好きで、a.でシャツはぜひ作りたいアイテムでしたし、どの生地にしようか、小さな布の貼ってある見本帳を見ているときから楽しかったですね。今回使ったのは、そこから選んで取り寄せた生地の残りです。それとね、イオグラフィックではお弁当を持参するスタッフがほとんどなので、これも自分たちが使うもの、欲しいものなんです。
 お弁当が包めるよう少し大きめのサイズですが、ハンカチとして使っていただいても、何か包んで差し上げるのもいいかな、と思います。いろいろに使っていただきたいです。ただ、なかにはちょっとがばがばっとして、吸湿性の面でハンカチには向かない物もあるかもしれません。
  • クリスマスカラー。肌に触れてもちくちくしない、気持ちのいい素材です。少しオレンジ色っぽいのはウールガーゼ。
  • 巻くとこのぐらいのボリュームです。対角線に折ると、少し長さが出、先がちょっととがって動きがでます。
赤いストール
 a.では冬になると赤いストールを作っていますが、このサンプル布もありましたので、小さめのストールにしてみました。
 落ち着いた、でもきれいな赤だと思います。販売しているのはたっぷりと肩をおおうサイズですが、もったいない展用は半分ぐらいのボリューム感。ストールとマフラーの中間ぐらい。バッグなどに入れて持ち歩くこともできるし、コートの内側に入れてすっきりさせるのが好きな方にはいいかもしれません。これも作ってみたら、私も一枚欲しくなっています(笑)。
完成したコサージュは、ひとつひとつ形が違います。シンプルなニットやワンピースの襟元に。小さいコサージュは2個重ね付けしても。
  • 小さな三角形のはぎれが、小さなコサージュに。カシミヤなのでふわふわっとしています。「黒のチェックには赤い芯をあわせてみたらどうかしら」。
  • 何度かの整理の後、どうしても捨てられなくて残されたはぎれ。どうやらまだ何袋かのこっているらしい。
はぎれのコサージュ
 そして今回もうひとつ作ったのがコサージュです。コサージュは、小さなはぎれで作りました。作り方はね、たとえばこのぐらいの小さな生地をこうやって少しずつくしゅくしゅっとしていく。すると花になるでしょう。それで別の布で芯を作って差し込んだり、葉っぱをつけたり。下の方をまとめて別の布で包むと、ほらできあがり。ひとつひとつはぎれの形も違うから、同じコサージュはできません。その時々の偶然で作っています。こうしたほうがいいという決まりはなくて、手を動かしてどんどんやっていくうちに「あらできちゃったじゃない」「かわいいねぇ」という感じだからみんなに伝授するのがむつかしい。だからひとつひとつ自分で作っています。
 はぎれは、a.の服のサンプルの他、服を買ってお直ししてもらったときに出たのや、服を作ったときのあまり布で捨てられないのを袋に詰めて残してあるのも使いました。シャツの袖を短くした分とか、裾丈を短くした分とかがたくさん入っている。あらこれは何だろう? コム デ ギャルソンのギャザースカートのボリュームが多くて切っちゃえって、切った分だ。切ったらすごくつまんなくなって大失敗だったときのです(笑)。あら、ポケットもある。どうしてこうして取っておくんだろう? でも捨てられないんです、大好きな布は。今回大事にとっておいたはぎれをいかすことができてよかったです。
「あまっているものを使ってかわいいものをこつこつと作って、それが何か役に立つとうれいしい。できることを続けていきたいと思っています」。
寄付先を決めるのはむつかしい
 みなさんに買っていただいた売り上げをどこに寄付して何に使っていただくか、それを決めるのはすごくむつかしくて、今それを一生懸命考えているところです。ひとつは被災したペットたちを救出してケアする活動を続けている団体にお渡しして、えさ代にしていただくのはどうだろうと考えています。売り上げがそれぐらいになるといいな、と思っています。たまたまそのNPO法人を知ったんですが、スペースも限られているだろうし、ストレスも大変だと思うけれど、犬たち、すごくかわいいんです。
 最終的に決めたら、売上額も合わせてご報告したいと思います。
取材:田中 真理子
 
 
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