おしゃれは大事よ
身のほどをわきまえるも大事


 大好きな女の友達から「酒のおいしい店を紹介したいといっている某女性誌の編集者に、以前行った料理屋を教えてあげたいけど〇〇でした?」と電話があったので、女ばかりで行ったくせに女子供が行くようなところじゃないと思うよと答えた私でした。もちろん女子供と、女を男の下に置くような言葉を私自身が使ってしまって、変に興奮して声がうわずってしまいましたが、でも考えてみれば、男女の差が女男といわなければいけないみたいに論じられて久しいけれど、差や違いまで差別ととりすぎるむきも、なきにしもあらずではなかったかしら?
 もちろん女子供は差別ですけど。そして料理屋でビジネスをしている男達の中に、グルメ遊びの女性達が割り込んだらすてきかというと疑問と思う(私達はビジネスであった)。
 銀座のあるバー(接客係の女性がいない)は、男と一緒なら女も入れるけど女だけでは入れてくれません。バーは本来男の行くところ。カウンターで女が一人飲んでいれば、セックス相手の男をさがしてると思われる場所でもあったのです。だから格のあるバーは女ばかりの客は入れないのです。それを差別ととる女性がいたら、やぼというもの。
 昔悪ガキが、くやしかったらしょんべん(小便)立ってしてみい、と悪態をついてたことを急に思い出しましたが、何でも男と同じにはならないし出来ないし、男は男で女は女でいいこといっぱいあると私は思ってる。
 さて、近頃歩きながらの女性の喫煙、恰好よいと思ってやってるんだろうけど、ちーっともすてきでない。男性だって電車の中(公衆の面前)でスポーツ新聞のきわどいヌード写真頁を広げてるけど、やぼというより恥知らずと思う。
 何故おしゃれをするのか。自分をよく見せたいから。でも着ることばっかしねえ。

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第43話
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